幽霊の玩具箱

没ネタやら裏話やら色々と書き綴る「玩具箱」。「廃棄場」などでは決してありません…よ?

ふと思いついたクロスオーバーゲーム案

単純にパッと思いついたのを書き記すだけです。いつか作れたらいいなぁ…

 

電子の海、その最上層で揺蕩う黒き異形の魔王は、それぞれの目的を持って辿り着いた戦士達へと問う。

「――問おう。お前の『戦い』とはなんだ?」

 

王冠の少女は答える。

「私の戦いは、『舞台』! 時にはぶつかって、時には高め合って…私達は、そうやって自分を何度だって作り上げて…進化しつづけるの!」

 

赤き剣の少年は答える。

「俺の戦いは『平穏』…! 最初はただ巻き込まれただけかもしんねぇけど、それでもアイツを守る…アイツができなかったことを俺が代わりにやってやるって決めたんだ!」

 

青き電脳少年と、その主は答える。

「俺達の戦いは『絆』だ!」

「僕たちは、皆の力を合わせてここまで戦ってきた! 皆のためにも、ここで負けるもんか!」

 

手に刻印を宿した少年は答える。

「俺達の戦いは、『物語』だ。俺達が歩んでいるのは、絶望じゃない! あの人は言った…! それは、愛と希望の物語なんだって!」

 

機械の青年は答える。

「俺の戦い…それは『真実』だ! 地上に悪しき星が満ちる時、愛する心あらば、熱き魂悪を断つ…! 貴様には…負けん!!」

 

緑の機械少女は答える。

「私の戦い…それは「歌」! 想い、エモーショナル! きっと、それをみんなに届ける為に…私はここに来たんだよ!」

 

魔王と同じ形をした勇者、騎士が答える。

「私の戦いは『正義』だ! 人々を苦しめる者を許してはおけん! さあ、覚悟するがいい!」

 

その場に集ったそれぞれの戦い、覚悟を聞いた魔王は、しかして未だ何も喋らぬ少年に目を向ける。

「ここに居る者は戦う理由を持った人間ばかりだ。だが、貴様はどうだ残骸の寄せ集めよ。お前だけは未だに明確な理由を持ってはいない。貴様のような死者は、ここに辿り着くべきではなかったのだ」

 

「俺は――俺は――!」

 

 

思いついたままに書いてみたはいいのですが、内容的には思いっきり最終話です。あるいは一歩手前か。

当然クロスオーバーですので、参戦作品があります。いったいどういう作品なのか、セリフから考えてみるのも面白い…かな?