幽霊の玩具箱

没ネタやら裏話やら色々と書き綴る「玩具箱」。「廃棄場」などでは決してありません…よ?

煌輝starless/星天rondlessの裏話

あけましておめでとうございます。

気づけば三ヶ月もブログを放置し、2020年になりました。早いもんですね。

今回はC97で頒布した『煌輝starless』と『星天rondless』の裏話となります。

めちゃくちゃネタバレ全開かつめちゃくちゃ長文で行きますので、未読の方はご注意ください。…え? 再販? 電子書籍? そのあたりは時雨氏に聞いてほしいかなって…

 

さて、後書きでも書きましたが、この作品を書いた理由は夏コミ終了時に「スタァライトでいこう」と言ったのがきっかけでした。

ちょうどその一か月前に、夏コミ期間に東京タワーに聖地巡礼してしまうほどに僕はスタァライトされていたので、あっさりと僕もその言葉に乗ったのです。

実はその頃から僕にはスタァライトでやりたい話が二つあったのですが、それが「黄昏メアレスとのクロスオーバー」と「再演、ループをネタにした話」でした。

最初は二つをのんびり書いてpixivに投稿するかぁ、と考えていましたが冬コミスタァライトで行くという話になり、急遽本用のストーリーに仕立て直したのです。

しかし当然ながら、本に乗せられるのはどちらかのネタのみ…なのですが僕は「じゃあ一つにすればよくね?」という恐ろしい思考の元、この二つのネタを同時に満たした話を作りました。

実際、黄昏メアレスとのクロスオーバーで『誰のロストメアを出すか』というのは重大な課題でもありました。メアレスのロストメアは本編に登場しているし、なによりそれだとクロスオーバーである必要性が無い以上、舞台少女のロストメアを作らなければならないのは当然の話です。

しかし舞台少女は皆夢に向かってキラめく存在(と僕は考えています)。ロストメアが生まれる可能性はない。

ですが、例外的にロストメアを生む可能性を持った舞台少女が二人いました。ひかりとななです。キラめきを奪われた=夢を捨てさせられたと解釈するならば、あるいは――というのと、ずっと再演を続けるという熱い情熱、夢を失ったならば――という感じでした。

じゃあこの二人でいいのでは、と思いましたがひかりのロストメアが敵になる理由が見当たらない。そこで、ななのロストメアにスポットライトが当たりました。彼女であれば、クロスオーバーとループ、やりたいことを同時にこなせると考えたからです。

後書きでこの物語には、聖翔の舞台少女全員の名前とアニメのサブタイトル全てを無理矢理に詰め込んだと書きましたが、実は『煌輝starless』においては一つずつわざと書いてない名前、サブタイトルがありました。

『星見純那』の名前と、『されど舞台は続く The Show Must Go on』のサブタイトルだけわざと抜いて、『星天rondless』への伏線としたとかなんとか――そんなこんなで出来上がっていったのがリライブメアが黒幕の物語、『煌輝starless/星天rondless』なのです。

…これは与太話なのですが、『煌輝starless』で、Improveという単語が出てきたかと思います。意味を調べると『改善する』。なんのこっちゃと思うでしょう。

『星天rondless』である程度意味が明かされるのですが、実はこのImprove、紛れもない誤字なのです。正しくはImprov、即興を意味するImprovisationを略した単語です。

…なんですが、実はこのe、最初書いてた時は書いていなくて。原稿になって気づいたら紛れ込んでいたという、謎のeなのです。時雨氏も心当たりないっていうし、ひょっとして何かのホラー? やだ怖い。

 

とまぁそんな感じで『煌輝starless/星天rondless』の裏話やらなんやらについて少し語りましたが、本編をお楽しみいただけたなら幸いです。感想とかもらうと多分僕は嬉しさで死にます。

次に関しては何も決まっていません。正直どうなるかすら不明です。また決まり次第お知らせさせていただくと思いますので、その時はまたよろしくお願いします。

 

――どうでもいい話ですけど。二連続で後書きに「人生何があるかわかったもんじゃねぇな。」と書いたので、これからもこの一文だけは絶対に書こうと思います。